こんにちは!maroです!
突然ですが、みなさんは「待つこと」は得意ですか?
私は結構得意です笑。
ゴールデンタイムの回転寿司屋、○ィ○○ーランド(某遊園地)など、ラッシュ時のスーパーのレジなどなど。
そして、回転寿司屋やアトラクションの待ち時間などには、「ただいまの待ち時間:〇〇分」という看板や、スマホで待ち時間をリアルタイムで確認でき、順番になったら呼び出してくれる機能がありますよね!
本当に神機能だと思います。
先日初めて、静岡県に「さわやかハンバーグ」を食べに行ったのですが驚異の2時間待ち。
(場所や時間によっては4~5時間並ぶことをもあるそうです・・・!○ィ○○ー〇〇ドのス○○ッ○ュ・マ〇〇〇〇レベルですね笑)
ただ、時間になったら連絡がくるようになっていたので、2時間の間に周辺を観光することができました。行列に長時間拘束されないというのはとてもありがたいですよね!
じゃあ、もし。
この世からすべての「待ち時間の表示」が消え去ってしまったら、私たちの心と行動はどうなるでしょうか?
「何分待つかわからないアトラクション」「あとどのくらいで進むか不明なレジ」
今回は、そんな奇妙な世界を舞台に、私たちの心を裏で操る「待ち時間の心理学」を考察していきます!
待ち時間が消えると、脳は「恐怖」を感じる?
結論から言うと、もし世界から待ち時間表示が消えたら、脱落者(行列を離脱する人)が続出する、超ギスギスした状態になる可能性が高いと思われます。
なぜなら、人間にとって「終わりが見えない状態」は、想像以上に強いストレスを与えることがわかっているからです。
これには、心理学におけるいくつかの重要な理論が関係しています。
「不確実性の回避」とストレスの正体
心理学や行動経済学において、人間は「不確実性(先が見えないこと)」を本能的に嫌う生き物だとされています。
アメリカの経営コンサルタントであるデイヴィッド・マイスタは「待ち時間の心理法則」を提唱し、
未回答の待ち時間は、回答済みの待ち時間よりも長く感じられる」、そして「不安は待ち時間を長く感じさせる」と指摘しています。
「あと30分」とわかっていれば、私たちは「スマホで動画を見よう」と時間を有効活用できます。
しかし、終わりがわからないと「いつまで待てばいいんだ?」という不安そのものに脳のメモリを奪われてしまい、体感時間が実際の2倍にも3倍にも膨れ上がってしまうのです。
「コントロール感」の喪失
私たちは、「あと何分」という情報を得ることで、「自分の時間をコントロールできている」という感覚(自己効力感やコントロールの錯覚)を保っています。
時間が非表示になると、このコントロール感が完全に奪われます。
人間は、自分で状況をコントロールできないと察知した瞬間、強い無力感やストレス(を抱き、その場から逃げ出したくなる性質があるのです。
レジやテーマパークで起きる「予測不能」の悲劇
ここでちょっと、具体的なシチュエーションで妄想(思考実験)してみましょう。
日常の他のシーンでも、この「時間非表示」は牙をむきます。
夢の国が「修行の国」へ!?
テーマパークで「90分待ち」と言われたら、私たちは「じゃああのチュロスを食べながら並ぼう」とか「次のアトラクションの作戦を立てよう」と楽しめます。
しかし、表示が消えたらどうでしょう?
一歩進むたびに「次で乗れる?いやまだか……」と一喜一憂し、常に神経が張り詰めた状態になります。
まだ行列であれば長さと進むペースからある程度推測することが可能なのでまだ救いですが、
それすらわからない状態だったらどうなるでしょうか?
結果として、アトラクションに乗れたときの喜びよりも、並んでいる間の「疲労と不満」が勝ってしまい、リピーターは激減する可能性が高いと思われます。
スーパーやショップのレジ:怒りのクラクション
レジの行列で、前の人がクーポンでもたついているとき。
全体の待ち時間の目安がなんとなくでも分かっていれば許せますが、全く進まない列に理由もわからず並ばされると、人間の「フラストレーション」が刺激されます。
不満(フラストレーション)がたまると、それはやがて攻撃性へと変わり、店員さんへのクレームや、周囲へのイライラとして爆発してしまうのです。
仕事の繁忙期は「終わりがあるから」頑張れる
私自身IT系のサラリーマンですが、いわゆる「納期」があります。
納期までに成果物を納品しなければならないため、納期前はどうしても稼働が高くなりがちです。
ですが、逆に言えば「納期さえ終われば落ち着く」ということでもあるので、忙しさの「ゴール」
がはっきり見えている状態です。
だから、多少忙しくても頑張る力が湧いている気がします。
この忙しさが終わりなく続くのであれば、きっと私は転職するか、このブログのような別の道を選んでいることでしょう笑。
逆に「全く待たない世界」は素晴らしい?
記事を書いてて私は思いました。
「じゃあ逆に非表示にするどころか、『待ち時間ゼロ』の世界は全員ハッピーなのでは?」

ところが、ここに心理学の面白いバグが存在するようです。
実は、人間は「まったく待たずに買えたラーメン」よりも、「30分並んでようやく食べられたラーメン」の方を「美味しい!」と感じる性質があるとされています。
これを心理学では「努力の正当化」と呼びます。
人間は、「苦労して手に入れたものには、それだけの価値があるはずだ」と、自分の行動を正当化するために、無意識に対象の評価を爆上げしてしまうのです。
もし世の中から待ち時間が完全に消滅したら、私たちはあらゆるものに「ありがたみ」を感じなくなり、何を食べても、どこへ行っても「なんか普通だな……」と感じる、退屈な世界になってしまうかもしれません。
適度な待ち時間と空腹は、最高の「スパイス」でもあるわけですね!
時間を変えずに「イライラ」を消した、あるビルの魔法
「待ち時間のイライラを減らすには、待ち時間を減らすしかない」 そう思いがちですが、現実の社会では、心理学を使って「待ち時間はそのままなのに、苦情をゼロにした」という事例があります。
ある高層オフィスビルで、「エレベーターの待ち時間が長すぎる!」という苦情が相次ぎました。
ビルの管理会社は、エレベーターの速度を上げる改修を検討しましたが、それには莫大な費用がかかります。
困り果てた彼らが頼ったのは、エンジニアではなく「心理学的なアプローチ」でした。
彼らがしたことは、ただ一つ。
「エレベーターホールの壁に、大きな鏡を設置した」のです。
下の写真のようなイメージでしょうか。
(AIにイメージ画像を作ってみてもらいました。手前の女性が鏡に映っていない・・。まさかこの人は・・笑)

すると、どうでしょう。
エレベーターの速度は1ミリも上がっていないのに、待ち時間に対する苦情はパタリとなくなりました。 なぜなら、人は鏡があると、無意識に自分の髪型をチェックしたり、服装を整えたりしますよね。
心理学でいう「ディストラクション(注意逸らし)」が働き、脳が「待たされている」という認知をしなくなったため、体感時間が劇的に短くなったのです。
明日から使える!「待ち時間のイライラ」を消すセルフ心理術
もしみなさんが、プライベートや仕事で「待ち時間がわからない、先が見えない行列」に巻き込まれてしまったら、どうすればいいでしょうか?
ビルの鏡の事例を応用した、明日から使えるセルフコントロール術を2つご紹介します!
「感情と切り離された脳トレ」をする
ただボーッと待ったり、SNSのタイムラインを何となく眺めるだけだと、脳の片隅で「まだかな」と考え続けてしまいます。
おすすめなのは、頭をしっかり使う作業。例えば「ブログのネタ出し」「TODOリストの作成」「パズルゲーム」など、脳のメモリを別の作業で強制的に満たすことで、待ち時間の苦情脳をシャットアウトできます。
「あえて自分でタイムリミットを決める」
「いつまで待てばいいんだ」というコントロール感の喪失がストレスの源です。
なら、自分でコントロール権を取り戻しましょう。「あと15分待ってダメなら、今日はマックに切り替える!」とマイルールを決めるだけで、脳は「自分が選択している状態」になり、ストレスが激減します。
私は待ち時間があると、「ブログのネタを考える」「Youtubeを見る」「色々なシチュエーションを頭の中で妄想する(もし自分がプロのサッカー選手だったら等。完全にW杯の影響です笑)」をよくします。
思い出し笑いをして、ときたま周りの人に変な目で見られたことをもあります笑。
まとめ:デジタル社会だからこそ際立つ「数字」の癒やし
今回の思考実験をまとめると、以下のようになります。
・不確実性により、体感時間が激増
・サンクコストの罠で引き際がわからない
・ストレスから攻撃性(クレーム等)が増加
私たちが普段何気なく見ている「ただいまの待ち時間:〇〇分」という文字。
あれは単なる数字ではなく、私たちの「不安を解消し、メンタルを安定させるための精神安定剤」の役割を果たしていたんですね。
先が見えない暗闇を歩くのは怖いけれど、「あと1キロで出口だよ」と言われれば足が軽くなる。
心理学の視点から見ると、行列の待ち時間表示は、現代人が正気を保つための素晴らしい「ライフハック」なのかもしれません。
次にみなさんが行列に並ぶときは、ぜひその「表示された数字」に感謝しつつ、心理学的な体感時間の変化を楽しんでみてください!
それでは、また次回の記事でお会いしましょう!
【関連・参考】
- Maister, D. H. (1985). The Psychology of Waiting Lines. Lexingon Books.


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