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「フレネミー」とは?味方のふりをする人の心理と付き合い方

心理学用語・雑学
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こんにちは。maroです!

上司に仕事を褒められた直後、同期から「いいなー、気に入られてて」と言われる。

悩みを聞いてくれるし、ランチにも誘ってくれる。なのに、話したあとはなぜかどっと疲れている。

そんな「味方なのか敵なのか分からない人」が、皆さんの身近にいませんか?

その人は「フレネミー」かもしれません。

この記事では、フレネミーが生まれる心理と、心がすり減らない付き合い方を、心理学の研究をもとに紹介します。

フレネミーとは?「敵より厄介」な理由

フレネミーとは、「フレンド(友達)」と「エネミー(敵)」を組み合わせた言葉です。

表向きは友好的なのに、どこか自分を傷つけたり足を引っ張ったりしてくる相手のことを指します。

心理学に「フレネミー」という正式な用語はありません。ただ、近いものとしてアンビバレントな関係(好意とストレスが入り混じった関係)が研究されています。

アメリカの心理学者ホルト=ランスタッドらは、102人の参加者に3日間、携帯型の血圧計をつけて生活してもらいました。

すると、アンビバレントな相手といるときの血圧は、はっきり嫌いな相手といるときよりも高かったのです。

嫌いな人には最初から期待しないので、心の準備ができます。

一方、フレネミーは優しいときもあれば、傷つけてくるときもある。次に何が来るか読めないことが、私たちを疲れさせます。

なぜ職場でフレネミーが生まれるのか

フレネミーが生まれやすいのは、「遠い人」ではなく「近い人」との間です。これを説明するのが、心理学者テッサーの自己評価維持モデルです。

このモデルによると、人は次の3つがそろうと、相手の成功を脅威に感じやすくなります。

  1. 相手との距離が近い
    (同期、同じチームの先輩・後輩)
  2. 相手が自分より優れた成果を出す
  3. その分野が自分にとって大事
    (仕事の評価、昇進など)

職場はこの3つがそろいやすい場所です。

同じ仕事をし、同じ基準で評価され、毎日顔を合わせる。だからこそ、仲が良いはずの相手に複雑な感情が生まれやすいのです。

フレネミーになりやすい人の特徴

職場のフレネミーによく見られる言動を4つ紹介します。

  • 褒めているようで落とす
     「その企画、意外とよかったよ」
  • 成功には薄い反応、失敗には妙に親身
     昇進の報告には「へえ」、
     ミスをしたときだけ「大丈夫?何があったの?」
  • 人前で弱みを冗談にする
    「この人、前に会議で大失敗してさ〜」
  • さりげなく情報を共有しない
     あなただけ会議の変更を知らされていない

こうした言動の背景には、自己肯定感の揺らぎがあると考えられます。

心理学者のクロッカーらは、自分の価値を「他人に勝つこと」や「周りの評価」に頼っている人ほど、比較に振り回されやすいと指摘しています。

つまり、フレネミーの攻撃は「あなたが嫌いだから」というより、相手自身の不安の表れであることが多いのです。

もちろん、だからといって我慢する必要はありません。

フレネミーチェックリスト

以下の当てはまるものにチェックをしてみてください。

  • 会ったあと、なぜかどっと疲れている
  • 良いことがあっても、その人には話したくない
  • 褒められたはずなのに、モヤモヤが残る
  • 優しいときと冷たいときの差が大きい
  • 2人のときと、周りに人がいるときで態度が違う
  • あなたの成功には反応が薄いのに、失敗には詳しく聞いてくる
  • その人が関わると、あなたの悪いうわさが広まっている気がする
  • 一緒にいると、自分に自信がなくなる

3つ以上当てはまるなら、その相手とは少し距離を置いたほうがいいかもしれません。

5つ以上なら、心がかなり消耗しているサインです。

ただし、これは診断ではありません。相手を決めつけるためではなく、自分の心の状態に気づくために使ってください。

心がすり減らない対処法3つ

関係の「距離」を調整する

フレネミーとの関係を「仲良くする」か「縁を切る」かの二択で考える必要はありません。

職場なら、仕事の話だけをする関係に切り替えるのがおすすめです。プライベートな相談やランチの回数を少しずつ減らすだけでも、心の負担は軽くなります。

大事な話を共有しすぎない

自己評価維持モデルで見たように、相手が嫉妬しやすいのは「自分にとって大事な分野」の話です。

昇進や評価、転職といった話題は、本当に信頼できる人にだけ話しましょう。相手を刺激しないことは、自分を守ることにもつながります。

自分の「物差し」を持つ

フレネミーの一言にモヤモヤするのは、相手の反応で自分の価値を測ってしまうからです。

「昨日より成長できたか」「自分が納得できる仕事か」など、自分なりの基準を持っておくと、相手の言葉に振り回されにくくなります。

まとめ

フレネミーとの関係が疲れるのは、優しさと攻撃が予測できない形で混ざっているからです。そしてその背景には、身近な人と自分を比べてしまう、誰もが持つ心理があります。

距離を調整し、大事な話は選んで共有し、自分の物差しを持つ。この3つを意識するだけで、職場の人間関係はぐっと楽になるはずです!


【関連・参考】

  • Crocker, J., & Park, L. E. (2004). The costly pursuit of self-esteem. Psychological Bulletin, 130(3), 392–414.
  • Holt-Lunstad, J., Uchino, B. N., Smith, T. W., Olson-Cerny, C., & Nealey-Moore, J. B. (2003). Social relationships and ambulatory blood pressure: Structural and qualitative predictors of cardiovascular function during everyday social interactions. Health Psychology, 22(4), 388–397.
  • Tesser, A. (1988). Toward a self-evaluation maintenance model of social behavior. In L. Berkowitz (Ed.), Advances in Experimental Social Psychology (Vol. 21, pp. 181–227). Academic Press.

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