朝、支度をしていたら涙が出た。
理由を説明できない。悲しいわけでもない。
ただ、出てくる。
この記事では、原因の分析はしません。
なぜこうなったのかを考えるのは、
後からで間に合います。
使える窓口と制度だけをお伝えします。
先に一つだけ。
涙が出るのは、気持ちの弱さではありません。
意志でコントロールできる範囲を、すでに超えているということです。
そして、それに対して打てる手は実際にあります。
この記事に書いてあること
この記事には、以下のことを記載しています。
- 病院に行く前に使える、無料の窓口
- 心療内科を受診するとどうなるのか(受診=休職や服薬ではありません)
- 会社にいる産業医という存在
- 辞めなくても、離れられるという制度の話
順番に読まなくて構いません。
使えそうなところだけ見てください。
まず、一つの目安
こうした状態が 2週間以上続いているなら、専門家に相談する段階です。
- 朝、起き上がれない
- 出勤前に涙が出る、動悸がする
- 眠れない、または眠りすぎる
- 休日に何をしても回復しない
これは「頑張れば戻る」種類のものではありません。
時間が経つほど、判断する力そのものが落ちていきます。
2週間という目安は、迷ったときの基準として使ってください。それより短くても、つらければ相談して構いません。
無料で使える窓口3選
いきなり病院はハードルが高い、という場合はここからで大丈夫です。
こころの耳(厚生労働省)
働く人のメンタルヘルスに特化した、
国のポータルサイトです。
電話・メール・SNSでの相談窓口がまとまっています。無料かつ匿名で使えます。
「どこに相談すればいいかわからない」という段階なら、ここが入口として一番わかりやすいはずです。
健康保険組合の相談窓口
加入している健康保険組合が、無料の健康相談やメンタル相談を用意している場合があります。
会社に知られずに使えることがほとんどです。
保険証に書かれている組合名で検索すると、
窓口の有無がわかります。
総合労働相談コーナー
各都道府県の労働局や労働基準監督署に設置されている、労働問題全般の無料相談窓口です。
予約不要、匿名でも相談できます。
職場での扱いに問題があると感じている場合は、こちらが該当します。
産業医
労働安全衛生法にて、従業員50人以上の事業場には、産業医を選任する義務があります。
産業医は、社員の健康管理を担当する医師です。
そして、就業上の配慮について会社に意見を述べられる立場にあります。
- 残業時間の制限
- 業務内容の変更
- 配置転換
- 休職の必要性
これらについて、医学的な立場から会社に意見できます。
直接上司に交渉するより通りやすい経路です。
相談したことが人事評価に使われるものではありません。
窓口は総務や人事に確認できますが、
聞きにくい場合は、社内のイントラや健康診断の案内に記載があることが多いです。
心療内科・精神科を受診するとどうなるか
受診をためらう理由の多くは、
その後どうなるかがわからないことだと思います。
先に書いておくと、受診したからといって
休職や服薬が確定するわけではありません。
初診でやることは、基本的に話を聞かれることです。
いつから、どんな状態か。そのうえで、必要な選択肢が提示されます。
薬を使うかどうかも、そこで相談する事柄です。
「大したことないのに行ったら迷惑では」と考えてしまうかもしれませんが、判断するのは医師の仕事です。
行ってみて「問題ない」と言われたなら、それは収穫です。
なお、心療内科は予約が取りにくいことがあります。
2〜3週間先になることも珍しくないので、迷っている段階で予約だけ入れておく方が現実的です。
キャンセルも可能です。
辞めなくても、離れられる
ここが、この記事で一番お伝えしたいことです。
多くの人が、選択肢を2つだと思っています。
- このまま耐える
- 辞める
三つ目があります。休職です。
医師の診断書があれば、会社を辞めずに休むことができます。そして休んでいる間、健康保険から 傷病手当金 が支給される場合があります。
給与の一定割合が、一定期間支払われる制度です。
条件や金額は加入している健康保険によって異なるので、正確なところは健康保険組合か、会社の担当部署に確認してみてください。
重要なのは、「収入が完全に途絶えるから休めない」という前提が、必ずしも正しくないということです。
そして休職中は、判断をしなくて構いません。
辞めるかどうかも、転職するかどうかも、回復してから考えられます。
まとめ
今回の記事のまとめになります。
無料の相談窓口
・こころの耳
・健康保険組合の相談窓口
・総合労働相談コーナー
そのほかの相談窓口
・産業医
・精神科、心療内科
その他のポイント
・産業医は従業員50人以上の事業場に選任義務があり、会社に就業上の配慮を意見できる
・受診=休職や服薬ではない。予約は取りにくいので、迷っている段階で入れておく
・辞めるか耐えるかの二択ではない。休職と傷病手当金という三つ目がある
※ この記事は、公的機関の公開情報にもとづく窓口の案内です。診断や治療に関する判断は、必ず医師にご相談ください。制度の詳細は改定されることがあるため、最新の内容は各機関の公式サイトでご確認ください。
【関連・参考】
- 厚生労働省「こころの耳」働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト
- 厚生労働省「産業医制度について」
- 全国健康保険協会「傷病手当金」
- 厚生労働省「総合労働相談コーナーのご案内」



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